ボンクラ

  無理をして大学に進学した。一浪して、当時好きだった女の子に誘われて予備校に通い、志望校(一番近い国公立)に前・後期試験合わせて4回落ちて、中期試験のある北関東の大学に何とか引っかかり、大量の借金をして、そこに転がり込んだ。

  他にやりたいことがなかったわけではない。明確にあった。しかし、それは専門的な技術が必要なもので、専門的な技術が学べるところとなると、いわゆる専門学校がその受け皿になるのだが、当時、専門学校というと、ボンクラで金ばかりかかるイメージがあったためか、そこはお気に召さない両親に猛反対されて、言われるがまま、淡々と、ボクはすべてを諦めてしまった。ちなみに両親は高卒である。

  諦念。それがボクを形造る核となっている。何も手につかない。何も実にならない。強迫的なまでに、何もかも、無駄だと思う。結果、虚無な人間が大量の借金を抱えているだけの状態ができあがった。今、その核は腐り、後悔という名の異臭を放っている。生きているだけで臭い。自殺したい。

  やりたいことをやるべきだ、夢があり、若く、体力のあるときに、しかるべき無理をするべきだ、と言いたい。でも、それは一方で、手足のない人間にシャキシャキ歩けと言っているようなものだ、ということも、理解している。悲しい。5億円欲しい。

  教訓。親になる人間は、子供に夢をみてはいけない。